加害更生プログラムに夫を送りだした妻

夫の変化で家族が笑顔になった!

私がDVの図中にあった時、

【加害者更生プログラム】と言うのは無かった。。。

っていうか、DV法が2001年だから、

”DV”と言う言葉もまだ日本に知る人が少なかった。

 

月日が流れても、女性たちが傷つきながら思う事の一つに

「夫が変わってくれたら。。。」と言う思いが変わらずにあるけど、まだまだ、【加害者更生プログラム】が浸透していないからか?それとも、「加害者は治らない!」と言う見方の人が多いからか?女性たちが、「夫が変わってくれたら。。。」と言う言葉を口にするのは勇気がいることのように感じている。

 

【加害更生プログラム】に参加している男性の声はグループのみんながお互いの成長を毎回見ているので、日常となっているけど、実際に更生プログラムに夫を送りだした妻の声を聴くことはあまりチャンスがないと思うので、今回は、”夫の変化で、家族が笑顔になった” 女性の話を聴いた。

 

☆☆☆参加者の感想より☆☆☆

 

○今回の体験談を聞いて、自分のDV行動や自分自身について深く考えさせらDV行動のもとになった考えや、信念また精神的暴力をふるったパートナーや子どもの痛みや影響に気付かされました。

結婚すれば相手が自分のものになったと錯覚し、一心同体で同じ価値観を共有すべきだと言う間違った考えを持ち、イクラ理不尽なことをしても許されるという甘えや、期待そして、相手に対する配慮の欠如が根本にあると思いました。

 自分自身の過去の記憶を整理し、自分と向き合い、逃げて否定するのではなく、問題を見つけ、見つめ直すことが必要だと思った。

現在は、時々DVの欠片が見え隠れしているのを見て家族が指摘出来たり、昔の話が出来る雰囲気で子どもたちも父親の変化を見て実感している様子に良好な関係を築いているのだと感じました。

 

○体験談を聞いて、自分がグループ参加の当初に考えていたことは、全く最低なことだったと気づいた。と言うのも、自分は”妻を傷つけた罰”として、プログラム参加させられると思っていたからである。

 しかし、お話の中で、「彼のDVを憎んではいたが、彼自身を憎んでいたわけではない」と言う言葉で本当にハッとさせられ恥ずかしくなった。そして、そんな風に考えて自分に学ぶチャンスをくれたことに感謝したいし、その期待を裏切りたくないと思った。

 

○お話を聞きながら、自分たち夫婦のことに当てはまることが多く、まるで自分たちのことを客観的に見ているようでとてもびっくりした。自分が気づいている以上に、パートナーがどれだけ日常の中で傷つき、悲しみ、絶望感と屈辱感を味わいながら生活していたのだろうと考えた。そして、パートナーの理解が無ければ、本当の意味での加害者の更生は無いのだと思った。夫婦は2人で成り立っているものだから、加害者だけを取り扱っているプログラムもあるので”たんとすまいる”にして本当によかったと思った。 まだまだ、自分を変えていくのに時間がかかりそうだが、本当に自分のものにしていかなければならないと思いました。