たんとすまいるについて

私たちの理念

 私たちTurn to Smile(たんとすまいる)は、DV(ドメスティック・バイオレンス)のない社会をめざし、DV経験者による、DV経験者の回復自立支援活動(=アフターDV支援活動)を中心に、DV/デートDV防止啓発活動を行っている非営利法人です。

 

内閣府の調査報告※によると、既婚女性の3人にひとりがパートナーからなんらかの暴力を受けたことがあるという調査結果が出ています。

また、男女を問わず、家庭内暴力や虐待、デートDVなども増えていることが明らかになっています。DVはその被害の実態が大変わかりにくいものと言われています。その理由は、家庭という外からは見えにくい環境で起こっていること、正確な情報が伝わりづらく、個人の問題として捉えられている傾向があるからです。

そして、これまでのDV被害支援と言えば、『逃げる』『別れる』が中心でした。暴力は、被害者だけでは成り立たず、必ず加害者がいるのに、被害者だけが、『逃げる』『別れる』と言う選択を迫られた支援でした。

 

しかし、実は、暴力から逃れたとしても、長期にわたって精神的、身体的辛さから回復できず、その結果、子育てや経済的自立が困難になる場合が少なくありません。

そして、『逃げる』『別れる』を選択できないのなら、『我慢する』しかありませんでした。

しかし、被害者の望みや希望は、『逃げる』『別れる』だけではなく、『相手に変わってもらいたい』と言う事もあります。あらゆる【暴力】は、振るう人が辞めれば振るわれる人はいなくなります。加害者がいなければ被害者は出てこないのです。私たちは、経験者だからこそ分かるその気持ちに寄り添いながら、加害者の更生プログラムと被害者の回復支援。

新たな関係性の再構築と子どもたちへの連鎖を止めるための活動を行います。

 

また、DV/デートDVからの回復に必要な事を専門家や関係機関と連携し、アフターDVの正しい情報の発信と、回復に向かう女性たちが安心して毎日を過ごせる環境づくりをめざし、創造型自活共笑支援(自分を活かし共に笑顔で支え合う支援)を行っていきます。