グループで学ぶということ~参加者の声~

私たち「たんとすまいる」の加害更正プログラムは、土曜日の午後に2回、日曜日の午前に1回及び火曜日の夜に1回の計4つグループに分かれて行っています。(グループは1か月12回開催します)

所属グループは1つに限らず、いくつでも自分が決めることが出来、学びを深めるために2つ3つと増やして参加している方もいます。

グループに分かれてはいますが、自分の所属グループに参加できなかった場合は、振り替えで他のグループに参加することが出来たり、所属グループに関係なく参加出来る合同グループ(不定期開催)などがあるため、殆んどの参加者がお互いに面識があります。

 

私たちはパートナー(配偶者や彼女(彼))や子どもに対して加害行為をしてしまったことを反省し、同じ過ちを冒すことなく罪を償い言動を改めて、家族や恋人及び友人との関係をより良いものにするために学んでいます。

 では、これまで自分が選択してきたパートナーや子どもたちを傷つける言動とは、どのようにして改めればよいのでしょうか?

 

 私たちは「たんとすまいる」に参加する以前にも自分で何とか加害行為を止めようとしてきたはずです。しかし、止めることはできませんでした。(しませんでした。)

それは自分のどのような言動が暴力なのかを自覚していなかったからに他ならないと思います。

  私たちの歪んだ信念や価値観がパートナーや子どもたちを傷つける言動の根源となっており、それに気づけないということは自分の考えこそが常に正しく相手が間違っている、だから相手は私の思う通りに行動して然るべきだ、という思考になっていたのです。

 しかし、この歪んだ思考にいくら自分で気づこうとしても難しく、私たちはパートナーと子どもたちを修復不可能と思われるまでに傷つけ続けてしまったのです。

 

 加害更正プログラムでは、自分の言動が引き起こした加害行為の振り返りや教材を通して、グループのみんなで考えて意見を出し合うことで、自分ひとりでは気づけなかった暴力に繋がってしまうような信念と価値観に気づき、自分の言動を変えていくきっかけとしています。

 

 私たちはグループ参加者を加害行為を手放していくという目的を持った仲間だと思っています。自分に対する批評や批判も信頼する仲間の意見だからこそ、耳を傾けて自分の過ちに真摯に向き合っていけるのだと思っています。

 

そんな仲間たちがいるからこそ、お互いに学びを深め罪を償い暴力を手放して、パートナーや子どもたちとより良い関係を築くことがてきると信じることができるのだと思います。