言葉の重み

先日、グループの仲間にハッと我が身を振り返えらざるを得ないような詩をご紹介いただきました。

 

 

とげ

 

 

 

刺さっていたのは

虫メガネで見ねば

わからないほどの

とげであった

 

そのとげを見ながら思った

 

わたしたちはもっともっと

痛いとげを

人の心に刺しこんだりしては

いないだろうかと

 

こんな小さいとげでも

夜なかに目を覚ますほど痛いのに

 

とれないとげのような言葉を

口走ったりはしなかったかと

教師であったわたしは

特にそのことが思われた

 

 

坂村真民(坂村真民について | 坂村真民記念館 公式サイト (shinmin-museum.jp)