オンライングループになったことで感じること

コロナウィルス感染対策として加害更生プログラムのグループが

オンラインになってから1年以上が経ちました。

 

コロナ禍以前のグループは都内で開催されていたので、

居住地が離れている方の参加は物理的に難しかったのですが、

オンラインになったことで世界中のどこにいる方とも一緒に学ぶことができるようになりました。

また、場所の制約がないため参加人数にも制限がなくなり、

たくさんの方の色々な視点からの意見を聞くことができるというメリットを感じています。

 

グループ参加者の年齢、職業や生活環境などはそれぞれ異なりますが、

加害更生プログラムに参加して自分を変えたい、

パートナーや子どもたちとの関係性を良いものにしたいという思いは

みんな同じだと私は感じています。

 

私は自分の歪んだ価値観と信念に気づくため、

私を客観的に見て意見していただけるグループの場をとてもありがたく、

たくさんの方と話せるこの時間を大切に思っています。

 

これまで実際に集まっていたグループで小グループに分かれてディスカッションするときには、

席が近い方と組んで話すことが多く移動する手間もありましたが、

オンラインなら軽易にメンバーの入れ替えができるため、

よりたくさんの方と話せるようになったというメリットも感じています。

 

それともうひとつ。オンラインになりグループに参加しているときの

自分の顔を画面で見るようになったことで、表情にも気を遣えるようになりました。

オンラインになった当初、画面に映る無表情な自分の顔を見て、

怖いし暗いという印象を受けました。

家庭や職場で自分が真剣に真面目な顔をして話しているとき、

相手は怖いと感じていたかも知れないと思ったのです。

 

私が相手の気持ちに無頓着なことが、

こうした表情や態度に表れていたという気づきになりました。

その他にもオンラインでは、グループ開催場所へ行く移動時間や交通費がなくなったこと、

通信環境とプライバシーが確保できれば外出先からでも参加できること

などのメリットを感じています。

 

もちろん、直接みんなと会って話すことで得られる雰囲気などからの気づきなども

たくさんありましたが、このコロナ禍はいつまで続くのかわからないのが現状です。

ならば今の自分は、この環境ならではのメリットを活かした

更生プログラムへの取り組み方をしていきたいと思っています。