合同グループで感じたこと

加害更生プログラムには土曜、日曜及び火曜日にG1からG4まで4つのグループがあり、

参加者はそれぞれ所属グループを決めて学んでいます。

体調不良や仕事の都合などで自分の所属グループに参加できなかったときには、

別のグループに振り替えて参加することもできます。

ですから多くの参加者同士は一度や二度は一緒に学んだ経験があります。

私自身も振り替えのグループで顔を会わせて以来しばらくお会いしていない仲間について、

ふと「元気かなぁ」と思いを馳せることがあります。

 

そのような中で年に数回不定期に開催される合同グループは、

普段は別のグループに参加している仲間たちと一緒に学べる貴重な機会となっていて、

卒業生の体験談や意識改革に資する教材、行動を変えていくための

基本となる理論の学習会など奥の深い学びと気づきのチャンスでもあります。

 

先日開催された合同グループに私も参加するとこができ、

久しぶりに会えた仲間と言葉を交わし、お互いの元気な様子を確認して安心しました。

そしていつもとは少し雰囲気の違う合同グループでは、

学びの内容もぎっしりと詰まっていて多くの気づきと感想を得ることができました。

 

私たち更生プログラム参加者が自身の経験から実感していて、

しばしば耳にする言葉に

「反省はひとりでもできるが、更生はひとりではできない」というものがあります。

 

私自身グループに参加するまでは、パートナーと子どもたちに暴言を吐いたりして

みんなを傷つけてしまった後で反省しても、なぜかまたDVを繰り返してしまい

自分でもどうしたらよいのかがわからないという状態でした。

 

グループに参加してからこのことについて仲間から、

私の本心は自分がしたこと(DV)を認めていない、だから何度も同じ過ちを繰り返す

ということを指摘していただきました。

 

このような指摘を何度も聞き自分なりに理解しようと努力するうちに、

こんなに悔やんでいるのに、反省しているのに、という頑なな考えから

徐々に自分の内面に目を向けていく覚悟ができるようになってこれたのだと思っています。

 

今回の合同グループで普段よりもたくさんの更生へ取り組む仲間と

一緒に学び有意義な時間を過ごすことができました。そしてこの仲間との繋がりが

私の心の支えのひとつになっていることを改めて胸に感じ、ありがたく思いました。