自分の思考と行動を改善するために「良い選択肢」を増やす、
「悪い選択肢」を選ばないということを私たちはDV加害更生プログラムでは学んでいます。
例えば自分の意見が家庭や職場で通らない時に
「脅す」「不機嫌になる」「問題を投げ出す」などは悪い選択肢であり、
「相手の話をとにかくもう一度聞いてみる」「意見をすり合わせる」
「譲歩する」などが良い選択肢になります。
健康のためにジョギングをするにも
「日差しの気持ち良い昼間に走る」
「人の少ない落ち着いた夜に走る」
「じっくり考え事をしたいから慣れたコースを走る」
「頭を使いたくないから初めてのコースを走る」
これらの組み合わせで4つの選択肢から自分の気分への対処法を選べるようになります。
学ばなくても自然にこのような考え方ができている人もたくさんいると思いますが
私はそうではありませんでした。
過去にはいつも自分の選択肢は乏しく、
良かれと思って選んだつもりでも実際にはどれも相手には圧迫的で
周囲との関係を悪化させる言動ばかりでした。
選択肢を増やすとは相手に対する接し方を増やす訓練でもあり
自分の中のネガティブに対処する方法の選択肢でもあると私は理解しています。
これが私がたんとすまいる参加から現在までの2年間で学んだ最も大きいことのひとつです。
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