このブログにたどり着いた方の中で、自分はDV加害者だと指摘されたがいまいち実感がない方がいらっしゃるかと思います。そのような方は、私のブログを最後まで読んでいただけたら幸いです。私の経験を紹介したいと思います。
私は、ある日、妻と子供たちが家から出て行ってしまい、弁護士を介して離婚調停、その間にたんとすまいると出会いグループのメンバーの支援を頂き、沢山の学びにより、離婚調停を回避、現在家庭再構築中のTと申します。
別居の当初は、なぜ妻や子供たちが家を出て行ったのか、理解できずいました。私がDV夫？嘘だろ？？といった感覚が長くありました。
そんな私の4年の学びを通しての気づき、
・”女性の社会進出”に関して、妻を責めた自分が最も妻の社会進出を阻んでいたこと。
・自らの生活力の無さが関係していたこと。
について本日は紹介したいと思います。
例えば、ごみ捨ての曜日・分別方法がわからない、洗濯機の操作方法・干す・畳むことができない、アイロンがけができない、調理の腕前に自信があるが食器洗いや三角ポットの生ごみの処理方法・食器の収納方法など後始末の方法がわからないなど、皆さんの家事の腕前はいかがでしょうか？
私は調理だけはできましたが、それだけで「自分は家事はできる」と根拠不明な自信がありました。今思えば作りたいものを自分本位で作りたいように作っているレベルでした。別居してはじめて自分の生活力の無さを認識しました。
自分は家事はできないけど（生活力が身についていないにも関わらず）、「うちの妻は経済力がないだよ、社会がわかってないんだ、世間知らずなんだよなー」などと居酒屋で愚痴る。こころあたりはありませんか？私はそのような言動を多用していました。なおかつそこに自分はDVという認識など微塵もありませんでした。それどころか、我こそが被害者だという認識でさえありました。（どうしてうちだけうまくいかなんだ、妻のせいだ）
私の役割は仕事で稼ぐこと。だから家事はきっちり妻にやってもらって当たり前。誰のおかげで今の生活ができているんだ！？友達や同僚の家庭と比較してうちは・・・・などという考えを、そのまま言葉にして妻に伝えていたと思います。立派なDVでした。（経済的、精神的、面前DVに該当）
そんな私が現在、実践し実感していることは、私の家事力や生活力が向上すればするほど、妻の思いがけない能力や才能が開花していることに気づいていることです。
現在妻は、趣味ではじめた習い事でインストラクターの資格に挑戦中です。資格を取得すれば、講師として活躍できる直前にあるそうです。インスタライブやライブコマースを通して、コロナ禍に関わらずどんどん自分で外に新しいコミュニティを作り、社会で輝く妻の姿が目の前にある、そんな毎日を実感しています。
さらにその妻の姿を見て、子供たち（11歳、8歳）も以前と比べて、感性が豊かになったように思いますし、なにより家庭に笑顔が増えました。そのような家族の姿を見て、私自身も趣味に挑戦することができ、自分自身もずいぶん内面的に豊かになったと思います。いいスパイラルが家庭内にあります。変えたことは私自身の生活力を鍛えたことが大きなきっかけだったと思います。
具体的に私が実践していることは、「夫婦のルール、役割や家事を徹底し実践すること」です。食器の洗い残しが無いこと、ゴミや生ゴミの処理方法など、妻のアドバイスをよく聞いて（☆ここがポイント、相手のやり方を尊重すること）確実に実践することです。
妻や子供たちからの信用を得ること、信じて任せてもらうことが目標となります。自分のこだわりはあまり関係ありません。（むしろそのこだわりは災いしかもたらさないので、いったん忘れたほうがいいです）
自分が家族から信用を得て家事を任せてもらい、妻に家事の負担やプレッシャーを忘れてもらうことは、”妻の自由な時間を保証すること”に繋がります。いまや家事は夫として私の家庭内の重要な役割の一つになりました。
DVを絶つ学びにはいくつか種類があります。例えばリフレイミングがあります。具体的には妻に対するゆがんだイメージを変えること、自分こそが被害者であるという根拠不明の被害者意識であるといった間違った価値観を修正することが挙げられます。
私は自分の生活力を鍛える行為・行動をきっかけに成功事例をつくり、思考や価値観を少しづつ変え、家族や周囲とのより良い関係であることの学びを実践しているところとなります。
このような手法や学びを通して、家庭の笑顔や平和を取り戻したり、今から０から再構築することは可能だと今は信じています。一生をかけてやりとげる勇気さえあればいいと思います。一歩を踏み出し、相手ではなく自分が変わることでDVを絶つ学びは始まると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
PS.写真は芦ノ湖の海賊船です。家族の夢を詰めて再出発という意味を込めました。
奥には少し富士山が見えます。
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