弱さと向き合う

こんなことを言うと加害行為をした人間が何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、

暴力を振るう人間は精神的に弱い人間なんだとたんとすまいるの学びで私は思うようになりました。

 

私自身は劣等感や無気力、無力感、虚無感、孤独感、空虚感のような感覚を埋め合わせようとして、これまで妻だけではなくあらゆる人に依存するような行動をとって生きてきたと思います。

言うなれば、幼少期に感じたこれらの寂しい感覚がいまだに心の奥深くにあり、

 

それを妻や子どもに求めていたのだと思います。

過去に妻から「私はあなたのお母さんじゃない」と何度か言われたことがあります。

その言葉を聞いたときに私は「何を当たり前のことを言ってるんだろう。

誰もお母さんなんて言ってないし。」というような思いで聞いていました。

 

しかし今振り返ってみると、彼女を頼りにしていたということより何よりも

”僕のことは何も言わなくても知っていて欲しい。

何でも聞きいれて欲しい。”という感覚だったと思います。

 

私は幼少期に鍵っ子でした。

両親は共働きで、いつも一人で過ごしていました。

妹がいますが一緒にいた感覚はほとんどありません。

実際はいたはずですが、私の心の中ではいつも独りぼっちだったのです。

もっと、母親に甘えたかった。たまに会う父親にはもっと優しくして欲しかった。

「男の子なんだから強くなれ」「妹の面倒を見ろ」

「お母さんの言うことをよく聞いて、男のお前が助けてやれ」、

そんな言葉を幼いころから言われ続けていました。

 

これらのできごとに対する辛さや悲しさや寂しさからくる怒りを消化せずに、

そして、そもそもその感情を訴えるべき相手の両親に対峙する勇気がないばかりに、

結婚というかたちで自分を受け入れてくれた優しい妻に甘えて

その不満のはけ口にしていたのだということに気づきました。

 

今まで生きてきて誰にも言えなかった、弱い自分、情けない自分、恥ずかしい自分。

 

でも、それらはすべて本当の自分であり、自分にしか克服できないということ。

 

たんとすまいるの仲間の前で、少しずつでも素直に自分の内面をさらけ出し自分に向き合えたことで、初めて前に進めるようになったと感じています。

 

馬鹿にされることなく、責められることなく、拒絶されることのない安全な場所に出会えたことで、私はこれまでの価値観を変えることができる勇気をみんなからたくさんいただいていると思っています。

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