スマイル

僕が週一回のグループワークに参加して12か月が経ちます。

およそ2年前からパートナーとの関係に予兆はあり、少しずつパートナーとの信頼が壊れはじめ、子どもたちとの信頼が揺らぎはじめました。

 

どうして建て直せば良いか、どうやって回復すれば良いか、方法がわからないまま頭を垂れて過ごしていた矢先、パートナーが子どもを連れて自宅を出、僕の日常に大きな亀裂が生じました。

半年間うなされる時間を過ごし、前を見よう、足場を見つけようとプログラムに飛び込みました。

弁護士の紹介によるものです。心構えが整って何か前向きに取り組もう!というような心情とはほど遠く、駆け込み寺に飛び込んだようなものです。

 

 冷え切った心持ちのなか、プログラムでは「経済的な暴力、情緒的な暴力、面前での暴力を幼少のころに僕自身が加えられていたこと。これらを、僕が大事な家族に加えていること。」この事実に僕が気付くところから始まりました。

 

・ひとりひとりに選択する権利があること

・ひとりひとりが自分のなかに上質な世界を持っていること

・同意のない他者への働きかけは暴力になり得ること

 

・怒りをコントロールすること

・自身を上質な世界で満たすこと

・感謝すること、謙虚でいること

 

 グループワークを通じて、幾つかの大切なキーワードが頭に残り、時間を追うごとに僕の感情のなかにしみ入ってきます。ちょうど、小さいころ祖母に「そんなにひん曲がった顔をしているとヒトさらいにさらわれるよ」とやんわり注意されたのと同じような感覚。

 

 そしていま、行動しています。僕自身の感情は、まず年齢相応に管理するすべを身に着けないといけません。そのうえで、パートナー、子どもたちや身近なひとに対する態度と姿勢、あるべき心構えと言動に気付くことで、優しい関係が少しずつ持てるようになります。この関係性を持続させていくために、より安心かつ安全と思える距離をもち、また公平な交わりをもつように取り組んでいます。

 

 離婚調停が進行中で、家族に生じた亀裂が元のように埋まることはないことを覚悟しなければなりません。一方で、パートナーがそれでも良かったと思える関係性になりたい、子どもたちが将来、愛すべきひとに危害を加えないようあって欲しい、と切に願い、そのために僕がすべきことを、たんとすまいるで学んでいます。考え方を学び、自分のなかでこれを理解して実践してみる、続けてみる、そして少しずつでもまわりのヒトに働きかけてみる。そうすれば、きっと笑顔に戻れるはず、と感じます。                                       4-6