一歩一歩

プログラムに参加する前の自分は、家に居るときはなるべく自分の部屋にこもったり、週末は一人で出掛けたりしていました。

 そして、プログラムに参加してからの自分は、パートナーや娘との会話を増やしたり、自分の趣味であるキャンプにパートナーを誘ったりと関係を密に取るように意識し、実際、そのように行動してきました。

 

 これまで関係性を希薄にするような行動を意識して選択していたのに、一転して、今は関係性を密にするような行動を取っている。パートナーや娘の目から、自分は一体どう映っているのだろうか。

 

 家族との関係が良くなっていると勝手に自分では思っていましたが、最近、何か違うなと感じるようになりました。パートナーや娘の気持ちを置き去りにしてはいないかと気づいたからです。

 

 プログラム参加の目的は、「変わる自分」です。けれども、今の自分は、少し履き違えているように思います。

変わったかどうかを自分で評価することは、自己肯定感を働かせて今の状況に満足する自分に帰結するだけではないか。本来は、パートナーや娘がどう感じるかに主眼を置くべきであり、それなしに、関係性が良くなることはあり得ない。このことがようやく、分かりかけてきました。

 

 「目的地までの道のりは長い。だからこそ、急がず、たまには立ち止まって、周りの景色を全身で感じながら、一歩一歩前に進んでいこう。」と自分に言い聞かせています。

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