暴力を自分が選んだと認めること

自分をコントロールできないから暴力をふるったのではなく、自分が選んだことだと認めること。

 

私は、別居していますが、家族と住んでいる時に自分がコントロールできないから暴力をふるってきたと本気で思っていました。

 しかし、プログラムを受講し、それが間違いだと気付きました。今までを振り返った際に、エレベーターの中で子供達を怒鳴りつけて、子供達の頭を叩いた後、エレベーターが止まり、他の人が乗ってきて、その人に挨拶をし、そのような行為がなかったように振る舞ったことがありました。

 

 自分には世間体を気にするところがあり、人が見ている場所では、そのような言動をすることがほとんどありませんでした。それは、それぞれの場面で、暴力的になってもよいという許可を自分が出していたということなので、そのことに気付いた時は、とても衝撃を受けたことを覚えています。

 

 人間の行動は習慣化されると、その行動を選択するまでの時間が短すぎて、自分がその行動を選んでいるという感覚がなくなってしまいます。そのことをまずは自覚し、嫌な感情が生まれても、相手に怒りを出すのではなく、まずは自分がなぜ嫌な気持ちになっているのか考えることを習慣するようになりました。

 

 いまだに疲れている時や忙しい時など心に余裕がない時には、怒りを出してしまい、反省することもあります。自分が何十年も習慣にしてきたものをすぐに変えることはできません。

 

 私は、家族を傷つけ、安心安全な場所を奪い、別居となってしまい、まだ関係を修復できていません。これから、少しずつでも家族と良い関係を築けるよう、良い習慣を身に付けられるよう、日々努力していきたいと思います。

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