ヒステリーについて考えた

今回述べるヒステリーは、自分で怒りを選択して、行動をおこしていることを指す。

ヒステリーは女性特有のものであるイメージがあったが、DVをする人間の特徴であると考える。

 

2.事象

中学一年生の次女が、物事がうまくいかないときに、ヒステリーを起こす。

具体例は、

 ①ハンドボールが上手くいかず、足で床・地面をドンドンと蹴る

 ②勉強がうまく出来なくて、机をドンドン叩く

 ③イライラしているときに何か「アドバイス」、「慰め」を言うと、逆ギレする

私も過去、ヒステリーをよく起こしていた。しかし、何かが違う。次女の場合は腹が立たないのである。

このことについてパートナーと話をした。

そうすると、あることに気が付いた。

 

3.気づき

まず、次女は、なぜイライラしてヒステリーを起こすかというと、自分ができなくて悔しい。出来るようになりたい気持ちからくるものである。(パターン1)

私の場合は、イライラするのは一緒だが、人に慰めてもらいたい、承認してもらいたい、気持ちを理解してもらいたい。「よしよし頑張ってるよ」を求めているのである。(パターン2)

これを図で記載すると、

 

 

 

しかも、私の場合、目的が「慰めてもらいたい」であるから、慰めてもらえないと、更にヒステリーがエスカレートし、アピールする。慰めてもらえば目的を達成して収まるのであるが、できる様になろうとしていないので、一生できないままで成長しないのである。人の目を気にした自律していない幼稚な考えである。

一方、次女の場合、目的が「できるようになること」であり、「自分に腹を立てて」いるのである。

したがって、慰めてもそんなもの必要としていないので更に怒るのであるが、何度もトライし、結果、できる様になり成長するのである。人の目は関係なく自己成長を求めているのだ。

同じ、ヒステリーでもその目的が違うことに気が付いた。

 

そう考えると、パターン2は色々とあてはまる。「叱る」、「批判する」、「嫌味を言う」、「脅す」、「ため息をつく」等も同様に、自分を見てもらいたい、気持ち良くなりたいことが目的であるから、周りの反応が期待通りでないと、どんどんエスカレートしていく。なんでわかってくれないんだ!と自己正当化する。なんて理不尽な考えであろう。人に自分の欲求を満たさせているのである。

更に、ひとりだと行わない。それは、目的が人に慰めてもらいたいことなので、ひとりで行っても意味がないのである。

 

しかし、パターン1の場合は、「できるようになる」ことが目的なので、ひとりでも行うであろう。

 

パターン1の次女のヒステリーを見ても、私自身が腹が立たない理由が分かった。

そして、次女は成人するにしたがって、ヒステリーも見せなくなるだろう。

 

しかし、パターン2の人間は老人になってもヒステリーを起こすのである。

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