このまま遺伝か 断ち切るか

人間のコピー能力は、すごいものがあります。 

そう感じるのは、子供ができてからで、

その行動や言動は自分を映し出す鏡のようにも見えることもあります。

 

後発優位性という経済学のワードのように、

先行するものの経験から良いところだけをコピーし、自身の行動にとりいれられれば、

一番理想的で効率的なことですが、なかなかそうも行きません。

 

DVのことを学びはじめたころ、自分の小さい頃の記憶をたどると、一人っ子という家庭環境からか、

皆に可愛がられ、両親の愛情に包まれながら育った記憶しか回想できませんでした。

 

Turn To Smileで学びをすすめるうちに、心の奥深く、沈んでいた記憶や過去が蘇り、

両親から受けた強い言葉、コントロール、身体的DVなど回想が増えていきました。

他方、わが子と過ごす日々の生活で当然のようなやりとり、接し方は実は自分の親の行動の

コピーではないか、考えを強要しているのではないかと疑問に持つことがふえています。

 

そして、自分に染み付いた習慣やDV的な考えが今度は、自然と我が子に伝達され、作用し、

遺伝子のように引き継がれていくのではないかと心配しています。

 

相手に強要すること、相手を変えることは、

本来対等でそれぞれ尊重させるべき当事者を主従関係に変え、その間に軋轢を生じさせます。

やがて、相手は変えられないという現実に直面し、苛立ちます。

苛立ちが度々重なるとその人間関係を絶望し、苦しんだのがこれまでのわたしの結婚生活でした。

今、その行動がいかに自分やパートナー、家族、身の回り方々を苦しめているかを理解できるようになっています。

 

親から引き継いた負の連鎖は多く、ほんの一部しか剥ぎ取れていないながらも、

パートナーの支え、周りに見守れながら、先日、7周年の結婚記念日を迎えることができました。

来年も、そしてこの先、毎年結婚記念日が迎えられるよう、自分のマインドを広げて行こうと思います。

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