
いつのまにか、
妻と子供たちと別居になって、もうすぐ一年になる。
調停もまだ継続中。
「僕が死のうと思ったのは」という曲、聞いたことありますか?
今になって、僕は死にたいと何度も思っている。
振り返ると、
4年前からエスカレートになった上司たちのパワハラでずっと苦しかった。
あの時から、僕は、会社の中で居場所がなくなったと感じた。
能力が低いから、挽回しようと残業しても怒られる。
残業しないと、仕事が終わらず、怒られる。
土日出勤で挽回しようとしても、原価理由や悪い癖だと却下される。
その代わり、月曜日はもっと地獄。
その時は上司と一緒にやる…?
そうだよ…一緒にやることになるが、問い詰め、怒鳴り、凶悪な顔つき、パワハラ、能力否定、侮辱も同時にされる…
だから、残業、土日出勤の方が全然マシなんだよ…
原価を気にしているから、残業代も要らないと思って、早めに打刻したが、「打刻が17:30だけど、PC電源落とした記録は23:00だよ。その間何してた?」
「サービス残業は会社が訴えられるよ!会社が違法扱いされるんだよ」と言われる。
本当に打刻すると、また「何でそんなに遅くまで?スケジュール管理ちゃんとできてないから!遅いから!XXXから!」と怒られる。
何やっても、軽蔑される、怒られる…
精神だけがすり減っていく。
夜はいつもみんなが2階に行ってから、一人で一階で、会社のメールを見て、スケジュールを見て、何が終わってない?明日何をやらないといけない?明日誰が出勤?
みんなとお出掛けできる土日まで…あと何日だ?
そう考えながら、少しでも気持ちを楽にするために、寝る前に好きな動画を見た。
寝る前は、2階に行って、皆の寝顔を見るのが好きで、いつも妻と子供たちの顔に近つけて見ている。妻を見る時は、たまに気付かれて、怒られる。
みんなの顔を見て、なんか、嬉しく感じる。
ただそれも束の間、
布団に入って、寝る前に考えるのは、明日はどうすれば怒られないようになるか?どうすれば遅れを挽回できるのか?
朝、目覚ましが鳴っている。妻の携帯。
みんなはまだ寝ている。
みんなの寝顔を見たくて目覚ましを消している。
実際陽射しが入らないが、
陽射しが窓越しで、みんなの頬に当たっている神々しいシーンを想像して、皆んなの寝顔を見ている。
でも、次の瞬間、考えるのは、今日課長は急に休むかな?XXさんは急に休み?席に座ったら、誰が何で怒りにくるのかな?
考えるだけで眠い…そのまま…寝たい…
二度寝、三度寝、起きた時、みんなはもう一階に行った…
重くて晴れない気持ちと、寝ても取れない疲れで朝を迎えた。
僕は頑張ってプレッシャーを耐えないと、もっと頑張らなきゃ。
いや、頑張るんじゃなくて、自分がそうしたいだけ。
ただ…だんだん…自信がなくなって…自分の価値観と思想すら疑い始めた。
何で上の人は、ほとんど優しくないんだ?
何で映画の中の悪役のセリフで喋って、凶悪な顔つきで、軽蔑する言動を振る舞うんだ?
僕がおかしいのか…
僕の能力はそんなに低いのか…
これって世間なんだな…
僕は世間知らずなんだ…
好きだった設計職…人生を注いだ設計の仕事…あの時から、軽蔑侮辱の的になった。
それ以来…一番嬉しかったのは…妻に専門のことを聞かれた時だった…
こんな僕でも、まだこんなにも信じてくださって、聞いてくださって、否定しない人がいるんだって。
自信がなくなった僕はそのころ…
会社行かなくても収入が得られるようにしたいと考え始めた。
一度スマホケースの販売は失敗したが、他の製品周期が長いものならいけるかもと思って色々調べて、転売できるものを探し始めた。
パソコン、タブレット、イヤホン、歯科器具、電動工具、色々、
でも、結局、心の強さと能力が足りないだろうか、通販の準備をやればやるほど、会社の仕事がダメになる。
「この歳はこのぐらいできるはず、普通は何々ポジションだ、要求されている能力は何々だ、なのに」と面談でよく言われている。
僕は、いったい、何の価値があるんだ?
僕の考え方の問題かな?
メンタルの問題かな?
性格の問題かな?
能力の問題かな?
心理的な問題かな?
こういうの耐えられるのが普通だよね…?
ポジティブに考えれば、パワハラじゃなくなるのかな?侮辱じゃなくなるのかな?それで平気になれるかな?
いわゆる世間の一般人と同じように。
だったら…本当に僕って、弱いよな…
でも恥ずかしくて、心配させたくないから、誰にも言わなかった。
そして、死にたいと思っている今この無様な姿になってから、さらに気づいた。
今まで、僕が感じている恐怖、無力、苦しみ、辛さは、全部、みんなへDVモラハラになり、そして、皆も同じ苦しみを感じていると、
いや、僕以上だと思う。
妻と子供たちに伝えられるなら、
「今まで、辛い思いをさせて、傷づけて、申し訳ありません」
「自惚れて、申し訳ありません…」
「弱いのは…僕の方だ…ごめんなさい」
「それでも…僕は…みんなを愛している…」
って伝えたい。
僕は、学びがまだまだ足りない。
自分を良くして、みんなとの未来を少しでも期待しながら、生きていけるところまで生きてみる。
これからも、よろしくお願いいたします。
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