
加害更生プログラムに参加するようになって2か月になります。
私は、「外では良い人」「パートナーには厳しい」という二面性を持っていました。外の人の行動に対しては「どうでもいい」と思えることでも、パートナーに対しては「こうあるべき」という理想が強く、理想通りに動いてくれないと不機嫌にしたり、暴言を吐いていました。パートナーのことを大切にしているからこそ、自分の価値観で幸せにしたい、パートナーにも自分の価値観が正しいと思ってほしいという歪んだ考えを私は持っていました。たんとすまいるに参加した今では、私が行ってきた行動は「愛」ではなく「外的コントロール」、パートナーに対する所有意識、特権意識だと気づかされました。
たんとすまいるでの学びで「変化のステップ」の中に「虐待を引き起こす元になっている信念と価値観に気づいて明らかにすること」というものがあります。上記のような自身の歪んだ考えに気づくという初歩的なステップを踏むことはできた個人的に考えていますが、まだまだ克服すべきステップがたくさん残っています。時間はかかるかもしれませんが、プログラムの目的である「壊れた関係性をよりよいものにするため」に、変わり続けていこうと思っています。
プログラムに参加してからは、ネガティブな感情を消すようにちょっとした感謝や嬉しかったことを見つけるようにしています。感謝を見つけるようにしたとき、いかに自分が日常で感謝をしてこなかったかということを思い知らされます。日常生活において、パートナーが今まで担ってくれていたことを自分でするようになる度に感謝してこなかったことに気づきます。もう半年、パートナーの良い所に目を向けることができれば、自身の加害性に気づくことができていればと後悔することもありますが、自分の犯した罪に向き合って、今からでも自分にできることを頑張っていこうと思います。
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