道半ばではあっても。

「たんとすまいる」のプログラムに継続的に参加するようになって、2か月ほど経ちました。

今、こうして自分の想いを言葉にする機会をいただけていることに、少しの戸惑いと、それ以上に感謝の気持ちを感じています。

 

参加のきっかけは、正直に言えば「びびった」からでした。

パートナーとの激しい口論の末、会話がなくなり、「離婚」という言葉が出てきたとき、心の底から怖くなったのです。

このままでは本当に壊れてしまう。何とかしなければ。でも、どうすればいいのか分からない。

そんなときに出会ったのが「たんとすまいる」でした。

 

今振り返ると、最初は“反省している自分”を見せることで、パートナーの気持ちが戻ってくるかもしれない、そんな期待もあったように思います。

でも、学びを深める中で気づいたのは、「他者を変えようとすること」は目的ではないということ。

「自分が変わること」こそが、関係をよりよくするための唯一の道だということでした。

 

私は、外では「いい人」と言われることが多いタイプです。

でも本当の私は、プライドが高く、自分を優先してほしいという気持ちが強く、他人から嫌われることを極端に恐れる人間です。

その裏返しとして、家ではつい感情的になったり、思い通りにいかないと態度に出してしまったりすることがありました。

 

たんとすまいるでの学びを通じて、少しずつ自分の内面と向き合うようになりました。

感情に支配されそうになったとき、自分の考え方や選択を見直すようにしています。

日々の生活の中にも、小さな「感謝」がたくさんあることにも気づきました。

これまで見過ごしてきた当たり前の中に、どれだけパートナーが支えてくれていたか、痛いほどわかります。

 

とはいえ、まだ私は「なりたい自分」にはなれていません。

選択理論や、メンバーとの対話を通して気づきを得てはいますが、それを日常に活かしきれているとは言えないのが正直なところです。

それでも最近では、パートナーの話を「ちゃんと聞く」こと、会話を「ちゃんとする」ことを意識して取り組むようになりました。

以前のように「どうせ分かってもらえない」とふてくされるのではなく、「まずは聞こう」と思えるようになったことは、小さな一歩ですが、自分にとっては大きな進歩です。

 

これからも、私は変わり続けたいと思っています。

他者をコントロールしようとせず、自分の選択を自分で意識し、穏やかに、できるだけ機嫌よく生きる人間になりたい。

そして、自分が変わることで、パートナーや家族との関係を少しずつでも温かく、安心できるものにしていきたいと思います。

 

※写真は先日一人考え事をするためにお台場に行ったときに撮った写真です。一人になるために快く送り出してくれたパートナーに感謝です。

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