
自分の普段の一人称は「僕」です。これまで「俺」に変わることが時々ありました。それは自分の中にいる「鬼」が出てきた時です。相手が自分の価値観や理想と異なる行動をとり、その行動に対してもどかしさやイライラを感じた時に顔を出してきます。そして不満が怒りに変わると姿を現します。怒りが大きくなればなるほど、「鬼」どんどん大きくなっていきます。
その「鬼」は自分勝手な正義を振りかざし、自分の欲求を満たすことを優先します。暴力を選び、相手を傷つけることもいとわない凶悪で残忍な鬼です。
たんとすまいるで学びはじめてからも、以前より力は弱くなってきましたが「鬼」が顔を出すことがありました。そんな自分の中にいる「鬼」が嫌でした。自分の中から早く消えてほしいと願ってきました。
ただ、そんな自分の中にいる「鬼」をよく見てみると、どこか寂しいそうで悲しそうにしているように感じます。そんな「鬼」の一面に気付くと今無理に追い出さなくてもいいのかな思うようになりました。ずっと先、将来「鬼」とお別れする日が来るかもしれません。しかし、今自分の中に「鬼」は確実にいます。そんな「鬼」と仲良くすることはできません。ただ「鬼」から感じる、寂しさや悲しさは自分の心にポッカリと開いている穴とつながっているように感じます。これから自分の中にいる「鬼」としっかり向かい合っていこうと思います。
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