
数カ月前に2年ほど育児休暇を取っていた女性社員Hさんが職場に復帰した。
Hさんは私と同じチームで働いている。
Hさんの子どもは2才で保育園に入園したばかりだ。
Hさんは、仕事中に保育園から「子どもが熱がでたから迎えに来て」と連絡が入り、職場には申し訳ない気持ちで仕事を早く切り上げて、保育園に向かうこともある。また、子どもが熱をだしたため、仕事を休むこともある。
職場での有給休暇促進日の日も、Hさんは、今後子どものことで突発的に休むことが出てくると考えて、有給を取らずに働いている。
その姿をみて、私は妻のことを思い出した。
私は、5年半妻と娘と別居して生活している。
妻と別居する前は、娘が1才で保育園に通っていた。妻も1年間の育休から職場に復帰して働き始めた。
職場のHさんと同じように、「娘が熱を出した」と保育園から連絡がくることが度々あり、その度に妻が仕事を途中で切り上げて娘を迎えに行った。
朝、娘が熱を出して妻が仕事を休み娘の看病をしたことも何度もある。
その時、私は妻に協力することなくそれまで通り職場に行き、自分の仕事を優先していた。
また、娘が熱で休んだ次の日、妻が「熱は下がったが、大事を取って今日も休ませる。私も仕事を休む。」と言ったとき、
私は妻に対して「また仕事を休むのか」と怒鳴った。
その時、妻は「夫は仕事優先で、家庭のことは何もしてくれない。娘に対する優しさもない。今後、この人とは一緒に生活できない。」
と思ったはずだ。その当時は、妻の立場で考えることよりも仕事を優先していた。
育児に参加することは、家族の一員として当然の義務である。共働きであれば尚更。
妻がいつも保育園に娘を迎えにいったり、娘の看病をするのではなく、私が保育園に娘を迎えにいくことや娘の看病に参加できたし、自分から進んで参加すべきであった。
たんとすまいるグループ参加プログラムで学ぶことで、当時では気づかなかった視点で妻のこと、娘のことを考えるようになった。
妻からの信頼は失ってしまったが、そこから何を学び行動するかが問われている。
「人はこの世に学びに来ている。困ったことは起こらない。それは学ぶときがきたということ。」
今の自分にできること。今は、妻と直接やり取りをすることはないが、職場でHさんが困っていないか協力することはできる。
幸い3年前から毎月1回、娘と親子交流で一緒の時間を過ごすことができている。親子交流の場を与えていただいた妻に感謝します。
そして、娘の成長を支えている妻に感謝します。元気に成長し、今年の4月に小学1年生になった娘の存在に感謝します。
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