誰が為に会う

子供たちに会いたい。

              とてもとても会いたい。

 

 私のDVで離婚してもうすぐ1年が経つ。離婚のとき私は、今のままでは子供たちには会えないと思い、面会について話し合わなかった。元パートナーさんに会わせたくないと思われていたとしても、それを受け止めることもせず、勝手に会わないと決めた。私は別れる直前まで自分勝手だった。

 私はたんとすまいるで学び始めて1年が経つ。自分でも少しは変わったという実感がある。友達からは会いたいをいう気持ちは伝えた方がいいと言われ、そろそろ会っても大丈夫かなと思いはじめる。根拠のない期待をして「たんとすまいる」の仲間にも相談したが、そこでは背中を押してくれる言葉はなかった。

 「会いたいのは誰のためなのか」そう聞かれ、答えたのは

 「もちろん自分のため」で、それは当たり前だと思っていた。

 

 私は自分の責任で今の関係性になった事や元パートナーさんや子供たちの傷つきを理解せず、会いたいと意思表示をして、ダメでも待ち続けたり、もしかしたら話し合いを試みて違いを交渉しようとしたかもしれない。話し合いや違いを交渉できるのは安心安全な関係性があっての事だと学び、考えが甘い事に気付いたのはその後の受講だった。気付かせてくれた「たんとすまいる」と仲間たちに感謝したい。そして彼女たちの安心安全を本当に願っている。

 会いたいと言わない。

 これが私の選択。

                                          1-10