自分がどういただくか

たんとすまいるに来て、いろいろなことを学びましたが、それでも、まだ普段の生活では、人にダメ出しして嫌味っぽく振る舞ったり、イライラしたりして、反省することがあります。やはり、たんとすまいるの中で座学として学ぶのと、当たりの強い現実社会とは違います。自分と同じDV加害者だけの当事者グループの中では、うまくできても、現実社会では、失敗することも多く、いつもうまく対応できるわけではありません。

 そこで、私が続けている1つは、スマホの「to do 」リストアプリを使って、毎日数回、決まった時間に「生きる上での心構え」が通知としてスマホ画面に現れ、自分に注意喚起するように設定しておくことです。アプリを使って、毎日、大事な言葉を自分に叩き込むようにしているわけです。

 最近、気に入っている言葉があります。仕事でお付き合いのある曹洞宗の尼僧、青山俊董老師がNHKテレビに出演しているときに女優の瀧内公美さんに伝えていた言葉で、アプリを見るたびに、繰り返し心の中で唱えています。

 「相手がどうであろうと、自分がそれをどういただくか」というのが、その言葉です。

 私たちDV加害者は、相手の言動にすぐに反応しがちです。「相手が嫌なことを言った」「失礼なことをした」「八つ当たりをされた」「体がぶつかってきた」などと自分が被害者になって、相手に反撃するのです。

 しかし、相手や周囲の環境がどうであれ、結局は、それに対して、自分が何を選択できるかなのです。相手が心を乱しているのは、相手の責任です。そして、自分が心を乱すのは、私自身の責任です。選択理論も、アドラー心理学の課題の分離も、結局、同じことだと思います。

 特に私は「いただく」という部分が好きです。ここに謙虚で冷静な姿勢が現れています。相手がどうであれ、世界がどうであれ、「自分がどういただくか」。ここに人間の成長、品格が現れると思い、常にこの言葉を自分に向けています。 

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