よく「DVは直らない」と聞きます。
実際のところ、どうなんでしょうか?
「変わらなければ」と思って“たんとスマイル”に通い始めて、約1年が経った今の 私の実感を書いてみます。
今の自分が真っ先に思うのは、“変わろうとすることは本当に大変”です。
苦しいです。正直、変わらない方が楽です。
一粒飲めば変化できる薬でもあればいいのですが、どうやらそんなものは無いようです。
学んでいる内容を「理解するだけ」なら、そこまで難しくありません。
でも、それを一時的な演技ではなく、自分のものとして身につけていくのは、想像以上に大変で苦しいです。
(正直、甘く考えていました。)
私は最初、「DVに関係する都合の悪い部分だけ直せばいい」と思っていました。
でも人間はそんなに都合よくできていなくて、DVという行為は、思考や価値観のかなり深いところ(自分でも忘れている部分も含めて)とつながっているのだと思います。
そうなると、「ここだけ直す」では済まなくて、
それまでの自分の考え方や生き方の多くを見直したり、否定したり、間違っていたと認めたりしなければいけない場面が出てきます。
学んでいる最中に、40年以上前に友達とケンカしたことを突然思い出して、絶望するような気持ちになることもありました。
また、過去の自分の中に成功体験がある人ほど、手放しづらいものもあると思います。
「何を手放して、何を残せばいいんだろう?」と迷うこともあるはずです。
厳しい社会の中で、自分なりに考えて一生懸命に生きてきて、
その結果できあがった自分を否定してまで変わろうとするのは、人生ゲームでいう「振り出しに戻る」みたいに感じる時があります。
それもまた、しんどいです。
私は53歳ですが、年齢を重ねているほど、変化は大変になるのかもしれません。
心の中の葛藤もあります。
学んだことを取り込もうとすると、拒絶反応のようなものが起きるのです。
理想と現実が心の中で天秤にかけられて大きく揺れるたびに、
動揺して、傷ついて、誰かを恨んだり、誰かに謝りたくなったり…。
そんなことを、ジェットコースターのように一日に何度も繰り返します。
タフさや、何かしらのモチベーションがなければ、きっと耐えられないと思います。
だから私は、よく考えます。
変わることで、何が得られるのか
変わらないことで、これから何を失うのか
「もういいや」と思ってしまう時もあります。
理想だけで生きているわけではないし、周りにはもっとひどい人間だっている。
そんなふうに考えてしまう瞬間もあります。
それでも苦しいながらも、学んだことを少しずつ生活に取り込んでいくと、
しばらくして「とても楽に生きられている自分」がいることに気づきました。
これまでずっと、なんとなくいつも無理をして生きてきたんだと思います。
もっと若いころに、もし誰かが教えてくれて、もっと早く自分が変われていたら、
何より自分自身が、もっと楽に生きられたのかもしれません。
あきらめによる自己変革は、本来の変化とは少し違うのかもしれませんが
楽に生きていくためには、変化した方がいい。今はそう思っています。
何を大切にするかは、時代によっても変わると思います。
そして私自身も、これまで当たり前だと思っていた価値観を、少しずつ見直しているところです。
「強くあること」や「負けないこと」よりも、「穏やかでいること」を大切にしたい。
他人と競争するように生きてきた自分は、もう卒業してもいい。
最近は、そう感じています。
DVは“簡単には直らない” けれど “変化はできる” と今は思っています。
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