キッカケからの今の私

昨年の夏、八月、いつもは家族3人で帰郷していた妻の実家に、息子のクラブ活動の関係で、妻ひとりだけが

帰郷し、私と息子は家に残った。私の両親も、同じ敷地内の別棟の家に住んでいる。私の父親は、普段は優しい

のだか、どちらかというと、自己中心的で、自分の価値観を押し付けたがるタイプだ。母親はそんな父に虐げら

れてきたほうだ。母親からしてみたら、私の事を『お父さんにそっくり』そんな台詞が今まで何度となく聞かさ

れた。妻が帰ってくる2日前、私の何気無い言い方が気に障ったのか、父とチョットした口論になった。それか

ら、2日後、妻が帰郷から帰ってきた。妻との夕食が終わり掛けの頃、彼女のチョットした口の利き方に腹を立

て、父親との揉め事もあったせいか、何度も彼女を罵った。ねちねちと罵倒した。その次の日から、妻とは口を

利かず、いつもなら一週間で収まるところが、一ヶ月が経つか経たないかの頃、こちらも痺れを切らし、問いた

だしたら、彼女自身もかなり我慢していたのだろう。逆切れされてしまった。今まで自分がしてきたこと(DV)

を全部言われてしまった。その時、「しまった!」と思いつつ、彼女が逆切れの中で言っていることに対して、

自分が無意識のうちに言っていたことが、彼女をここまで追い詰めていたのだと、実感した。自分を正当化する

わけではないが、家事だったり、庭掃除、子供の送迎(クラブ活動)、PTA、地域の役員等大抵のことはしてき

たつもりが、貰った給料袋も封を切らずに全て渡していた方だ。が、それだけではなかったのだと、今は思う。

もう後悔しても後の祭り感が自分の中にはあった。その後、謝罪を繰り返したのは言うまでもなく、手紙(謝罪

文)を二通ほど渡した。その後、1週間後ぐらいか、彼女から返事を貰った。もう元には戻れないのだろうけど

、その手紙の中に、DV加害更生プログラムに入ることが条件として書かれていた。そこには二つの更生プログラ

ムの名前があったが、私が選んだのは、《Turn to Smile》だった。

10月の加害更生プログラム参加者による説明会から、3回の基礎講座を経て、11月から《Turn to Smile》に入会

した。説明会だったり、基礎講座3回の受講で、無意識にしている自分の言動だったり、行動のいたるところにD

Vがあったことを気付かされた。自分が当たり前のように言ったり、していたことが、自然と相手を傷付けてい

たのだと、気付かされた。相手が言ったことに対して、自分の価値観のもと、何の迷いもなく自分が相手を叱責

し、相手が反論しないことをいいことに、更に何度となく、繰り返し言っていたことの数々を思い返す事になっ

た。その基礎講座と同時にグループミーティングに加わり、DVについての加害更生プログラムの課題、教材を踏

まえた学びの共有を、そこに集まった同じ関係性を持った参加者(仲間)の人達と共有することになった。

加害更生のためのグループミーティングだが、私自身、どちらかというと、今まで自分の考えを言うことを余り

せず、行動したあとの事後報告が多かった方だ。自分の意見を言うとか、自分の心の中の考えだったり、思いと

か、その場で言うことだったり、相手の考えを聞いて、自分の今の考えを、その場で言う事を、そこまでしてき

た方ではないし、どちらかというと、そういうことから逃げたり、避けてきた方だ。コミュニケーション能力が

欠けているのか、正直、最初の頃は、グループミーティングに参加することが、凄く苦痛だった。参加してみて

、的を得たことを言っているのか、他の参加者の人達が、自分の事をどう考えているのか、そんなことばかり、

頭の中で考えていた。参加し回を重ねる毎に、自分なりに馴染んできたのだろうか?参加者の人達が自然と会話

し、色々な意見を言って、自分もそうだったのだな〜と共感し、感じる回数を重ねる度に、今は『いいね』が増

えてきている気がする。少しずつだが、変わっている私自身がそこにはいる気がする。自分が意見を言うときに

、かっこつけたり、立派なことを言おうと思っているわけではないのだけど、なぜか身構えてしまう自分がチョ

ット前まではいたのだけど、今は、グループミーティングに参加するにあたって、『気負うことなく、なるよう

になるのではないか』と考えるようになった。そこで、同じような立場の人達《DV加害更生を通して》に出会え

たこと、それは年齢も、住んでいる場所も、考え方だったり、価値観も違うのだけど、一つのことに対して、共

有できることの良さ、共有できることの喜びを今、実感している。諦めずに欲しいものを手に入れる代価は、人

それぞれ違うのだろうけど、《Turn to Smile》に参加している参加者、仲間は、同じ目標に向かって走ってい

るのだと思う。なかなか、先が見えないことで、モチベーションが保てないこともあるのだろうけど、私自身に

とっては、この参加の影響が多少なりとも、出てきている気がする。私自身の話が、参加者仲間にとって、影響

があるかは分からないが、私にとっては、仲間との会話、学びに感謝する。出会いのきっかけはどうであれ、こ

の一期一会を大切にして、もっと学びを深めていきたいと今は考えている。

 最後に、このキッカケになった妻の事について、私が(DV)をしていたことのすべては、消えた訳ではないのだけど、私自身も、もう(DV)を絶対、しない、何かのキッカケで、それが出てこない、なんて、思ってはいないのだけど、妻が《寛大》なのか、《私が学んでいる》、《行動している》ことに、妻が「OK」と思ったのか、私自身も、《以前を取り戻したい》的、《努力してますよ》的、感覚のもと、近況として、今、周りに言うのは恥ずかしいが・・・自然に、以前の様に、毎日、妻と《ハグ》をする《くっつく》日常が戻った。それは、《Turn to Smile》と、そこで学びを共有してくれている仲間達のお陰と思う。《Turn to Smile》に出会えたことに、私は、今、感謝している。

 

※私自身が作った、結婚式の時のアメリカンフラワーのブーケ(2つ)です。

実際に使ったものです。

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