次々と最年少記録を更新し続けている藤井聡太さん。
棋士スタイルが多くの人の注目を集めていますが、
インタビューなどでは彼の人間性にも魅力を感じる方が少なくないのでは。
藤井さんが幼少期に通った将棋教室では人生の土台も身につけられるようにしているとのこと。
主催者の文本力雄さん
「『基本を知り、土台を作ることの大切さ』を教えています。生徒には将棋だけでなく人生に基礎も身につけてほしい。人生の土台になるのは『礼儀』や『思いやり』じゃないでしょうか。対局後、必ず『感想戦』をさせます。どこが勝負の決め手になったか、最善手は何だったか。『教える』ことも『教わる』ことも、どちらも『学び』です」「敗者を尊重する姿勢は徹底させます。勝負が終わればノーサイドですから」
何ごとも基礎が大切と言葉では簡単ですが、人間性にもこれを意識して身につけている人、普段から実践している人はどのくらいいるでしょう。
勝負ごとに勝つことは一種の成功体験で、自信の獲得に対して大きなファクターである場合があります。しかし、勝利や成功はそれが為された瞬間から過去のもの。そこに至る過程や結果の分析が次につながる「学び」なのだなぁと思っています。
人生の土台が偏っていたため、またその事実に目を向けてこなかったため、その上に偏ったアンテナを張り続けてきました。
振り返りでの話題提供は提供者自身が問題と向き合うチャンスであると同時に、他人ごとから自分ごとに置き換えて不足している土台作りやアンテナの張り替えの機会と捉えれば、「教わる」「学び」も多角的になっていけるのでしょう。
しっかりした土台の上に感度のよいアンテナを張れれば結果として豊かな人生を送れるチャンネルも増えるのでは。
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