家族との別居を経て、
私が欲しかった豊かさとは何だったのか分からなくなってしまいました。
パートナーである元妻と出会い子供を授かってから、
私の目標は、常に家族の幸せが優先と考えており、
家族の為に潤沢な収入を得て、より良い生活、
良い教育が望める状況を作る事に注力しておりました。
多くの収入を得るため、自分のキャパを超え仕事に邁進していたため、
自分が抱えているストレスや、心のゆとりが無くなっていたことにも気が付かず、
自らを律するだけでなく、パートナーへも私の価値観を押し付け、
価値観から外れた怠慢を赦さないと言った、とても狭量な人間になっておりました。
私が本当に欲しかった豊かさとは、富ではなく家族との時間や心の安定であったのに、いつしか仕事や収入にだけ捕らわれ、
生涯のパートナーである元妻に、私の価値観を強要しました。
自他共に人間性を無視した生活を送ってきたDVの根本にあったものは、
自分の自信の無さや、将来への不安を家族に打ち明けられず、
家族の未来を全て自分だけで抱え、
独りよがりに決めていかなければならないと、勝手に思い込んでことです。
つまり、自分の弱さからくる不安やストレスを周りに当てつけにして、
自分の家庭内ポジションを保っていた小さい人間でした。
私たち家族は離婚はしましたが、私の家族への影響は離婚により無くなるわけもなく、
元妻のとても穏やかで優しい人間性を傷つけ壊してしまいました。
元妻の回復や、子供の将来に対して不安が無いように、
ひとり親の生活への協力、支援を続け、
いつか子供の将来を共有できるパートナーとなれるよう、
これからの人生をかけて償い、再構築していくことに、使命感を持って生活しております。
少しでも多くの人に、更生プログラムの存在が認識され、
手遅れになる前に、加害を認識して更生への学びを歩めるきっかけになればと思います。 3-6