かつて私は夫婦の間で行き違いがあるといつも相手のせいにしていました。どうやって自分が悪くないように、相手に責任を押し付けることばかり考えていました。そのため困ったことがあるとケンカばかりするようになっていました。それでもきっとパートナーはなんとか私を助けようとしてくれていたと思います。私はといえば感謝の気持ちもないまま、、
ある時忘年会があることの連絡の行き違いからケンカとなり、暴力でパートナーを骨折させてしまいました。その時私の中にあったのは『なんで分からないんだ!』という相手を責める考えでした。
パートナーは年が明けた正月を故郷の義兄夫婦のところへ帰って過ごすこととしました。私の振る舞いは義兄夫婦の知るところとなり、家に残っていた私は電話で激しく叱責されました。
このままでは本当にダメだと思い、自分が感情をコントロールできるようにならなければ、と初めて真剣に本気で考えたと思います。(その時ですら、私は相手の幸せな生活のためよりも自分が見捨てられたくない、という考えでした。)
そんな時でも家に帰ってきた貴美さんは、ラストチャンスとして私に治療や矯正の行動と変化を要求(期待)してくれました。
私は、病院で薬によって治療ではなく、自分の考え方を改めて本当に変わらなければダメだと考え、たんとすまいるの活動を見つけました。
たんとすまいるへの参加を決めて、説明を受けた時に課題の図書を教えてもらいました。その中で一番最初に読んだ選択理論島の本『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』にはとても大きな衝撃を受けました。この時の衝撃が全てのように思っています。
相手を批判したり責めたりする『外的コントロール島』で暮らし続けていた事に気づき、何か問題があれば相手の話を聞き協力し合う『選択理論アイランド』というそんな島があるのか!?そこで暮らしたい!『選択理論アイランド』の住人に私はなる!!と心から決意したことは今も全く変わっていません。
とはいえ、まだその時は外的コントロールという力のサイクルの中にいたと思います。当時のメモを見ると、二度と繰り返してはいけないという思い(これも相手を尊重というより捨てられたくないという自己保身のためから)で踏み留まるものであって、他責の気持ちを手放していたわけではありませんでした。
しかしグループの活動に参加し、より良い考え方や行動を取る方法を繰り返し考えるうちに、
次第に意志で力を使わなかったり我慢をするのではなく自然に相手を責める気持ち、考えが出なくなってきていることに気づきました。
一年経った頃、パートナーにとても変わったね、と言われるようになりました。実際に骨折させてしまった時を最後にケンカは無くなりました。
以前は私が感情的になっていたような事も、今は『こんなの大切な人とケンカして関係壊してまでの事じゃないよな』と自然に思えるようになりました。あの頃を思うと自分がこんな事を考えるなんて驚いています。
おかげで今は家族といる時間をみんなで楽しく過ごせるようになりました。
ではありますが一度与えたダメージ、失った信頼、壊してきた安心感は戻せるものではなく、一生をかけて証明していくしか無いものです。
それでも一緒にいてくれることに感謝しています。
相手の良いところを探してみると、かつては気づかずに不満を思っていたこともたくさんの感謝にあふれていることに気づくようになれました。きっとまだまだ気づいていない感謝、素晴らしいところがあるはず。そのためにも学びを止めることなくずっと気付きを得て行きたいです。
【私にとっての大切なポイント】
①自分を大切にすること。
②家族であっても自分とは別の上質世界(理想の世界)を持った存在だという切り分け。
この2つができていなかったから、パートナーは自分と同じ、同体の存在のように扱い、自分を大切にしていないからパートナーも大切にしていなかった。
まずは自分を大切にします。
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