相手の立場で考える

 

 

 

私が家族にDVや虐待をしてきたのは、自分優先の特権意識を持ち、自分だけの正しさに拘っていたからです。自分の歪んだ正しさで相手を傷つけても、相手の痛みを感じることをしませんでした。最も身近な存在でいてもらえた妻や子供たちを傷つけても、私は妻や子供たちの痛みを感じることをしませんでした。

 

そんな私が、たんとすまいるで学び始めてから約2年が経ちます。学びを通じ、今の私は「相手の立場で考える人」として、思考や行動を変えたいと思います。

その過程で、「相手の立場で考えること」と「相手に自分を良く見せたいと思うこと」が似て非なるものと気づかせてもらえる機会がありました。

 

現在は離婚し、別れて暮らす子供からのリクエストに対して、未だに私はすぐに「いいよ」と応えられないことがありました。そのリクエストが第三者に負担をかけてしまうのではないかと思ったのです。

しかしその思考こそ、未だに「私が大切な相手である子供の立場で考えていないこと」そのものです。言い換えると「未だに子供のことを信頼していない」のだと思います。その過ちに、たんとすまいるでの学びの中で気づかせてもらいました。

「私が第三者という相手の立場を考える『フリ』をして、相変わらず私だけの正しさで『自分を良く見せよう』としているのだ」と指摘してもらいました。

 

改めて自分だけの歪んだ正しさや特権意識を捨てるためにも、今も続く自らの過ちを全部認めることに私は努めます。酷く傷つけてしまった家族の痛みや苦しみを想像し、今は離れてしまった家族に遠くから償い、寄り添う気持ちを持ち続けたいと思います。

そして「相手の立場で考える」ために、相手を尊敬し、信頼し、相手の言葉に耳を傾けて、受け入れることに取組みたいと思います。その取り組みに際し、自分は自分に正直でいるか、相手に良く見せようとしていないか、自分の姿勢にも耳を傾けたいと思います。

                        

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