自分と向き合う

私は幼少の頃から漫画・アニメが好きです。特に少年誌が好きで、毎週購入していました。

キャプテン翼、キン肉マン、幽遊白書など(年齢がバレますね)悪を退治するヒーローや、困難な相手に立ち向かって勝利を手にする主人公に、心を踊らせ、憧れの存在で見ていました。今でも漫画・アニメは好きで、通勤時に配信動画で見ています。今の私のおすすめは「僕のヒーローアカデミア」です。これも悪を退治し、仲間との友情・努力・勝利をテーマにしている作品です。これもまた『男心』をくすぐる良い作品です。ただ、以前のように「ヒーローかっこいい!」といった気持ちでは見ていません。作品の内容がどこか自分と似ているので、少し一般の読者とは違う角度から見ています。本気でNo.1ヒーローを目指すNo.2ヒーロー、幼馴染の能力を馬鹿にして自分を大きく見せるヒーロー候補生。この2人のヒーローに共通してるのは『強さへの嫉妬』だったり、『自分への過信・過剰な期待』です。正にこれは私自身だと思いました。また、No.2ヒーローにおいては家ではDV、外ではヒーローと二面性を持っている面もまた私を描いているかの様です。そんなバックグラウンドがメチャクチャなヒーロー達ですが、自分の弱さに気付き、『本当の強さ』を求めるようになっています。あぁ良い話。

 

実社会ではこんな美談は少ないでしょう。実際、私を取り巻く環境も大きく変化したわけではありません。パートナーや子供たちから全てを許してもらった訳でもなく、関係が修復している訳でもありません。昔は結果の伴わない努力はサッサと止めるタイプでした。また、何となく出来たらOKな自分に甘いタイプでもあります。それでも、たんとすまいるで加害更生プログラムを受け続けている理由は何か。それは、自分自身の成長に繋がると信じているからです。私は『本当の強さ』の意味を全て知った訳ではありません。ただ、自分の弱さには気付けていると思います。多くの場合、そこから目を背ける、自己正当化してしまうんだと思います。大事な事は弱さを見つめる事。それは自分自身を見つめる事だと思います。私はこれからも『自分』と向き合い、弱さを認めていきたいと思っています。そして、いつか漫画のような展開になるように、これからも学び続けていきたいと思います。

                                     2-9