一人相撲

先日グループワークに参加していた際、この言葉が改めて頭に浮かびました。

 

2年前の夏、自身のDVが原因で家族と別居したことをきっかけに本プログラムを知り参加を始めました。冒頭のグループワークをはじめ、学びの過程で自分自身の言動や考え方を見つめ直す中で、自分が相手の気持ちや言動を勝手にネガティブに推し量って、イライラしたり相手を傷つける攻撃的な言動をとる、いわば「ひとり相撲」を多々とってきたと認識しました。

 

特に、パートナーをはじめとする家族、昔からの友人、緊密に仕事をする同僚など、本来最も大切にすべき、親しい・近しい関係であるほど、よく起こしていました。独立した別人格であるにも関わらず、「何で分かってくれないんだ」「察してくれてもいいだろう」と勝手に一人で考え、怒って、パートナーなど相手を選んでぶつけてきたと言えます。振り返ると、そうした時、自分の考えや気持ちを相手にきちんと共有していないにも関わらず、勝手に「察して」「分かって」と自己都合で考えていたことが多々ありました。

 

一つのカギは、本プログラムで頻出する「外的コントロール」という考え方です。相手をコントロールしたい、支配したいという自分の欲求をベースに、疲れや何となくむしゃくしゃした気持ち等、いくつかの要因が掛け合わさって暴力的言動をとり、一時反省しても、「めったにないことだし、まあ仕方ないか」と無責任に考え、行動や考え方を改めるほどの反省をせずに放置してきました。

 

たんとすまいるに参加してから、すべての行動は自分の選択であるという「選択理論」を学び、不機嫌な感情を実際の暴力的な言動に移すことを含めて、すべて自分が選び主体的に行ったことだと理解して考えが大きく変わりました。その上で、普段から自分の欲求の傾向にきちんと向き合い、別のポジティブな方法で充足させ、自分自身の機嫌をとることで、感情に波が立つ時も、自分自身のハンドルをきちんと握れば、自分に対しても他者に対しても責任ある言動がとれる、そう実感するようになりました。

 

もちろん、一歩進んだと思ったら、また自分の未熟さや変わらない点を認識するという形で、一生学び続けなければならないテーマではありますが、一歩一歩成長していきたいと強く思います。

 

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