「復興への新しい発想」と「人々の絆」

202425日 石川県珠洲市 亡き母が晩年過ごした家の様子を見てきました。 

202411日に石川県能登地方で最大震度7の地震が発生、

母は石川県珠洲市の出身で私が幼いころ夏休みに訪れていた田舎(写真:地図.jpg)になります。 

 

幼いころ、NHKラジオ体操のカードの紐を首にぶらさげ、集落の方々が集う場所で一緒に体操し、よそ者にも関わらず参加のハンコを押してもらえたのが今でも鮮明に記憶に残っています。 

幼いころから、この辺りは屋根瓦のどっしりとした大きな家が多いと思っていましたが、大人になって知った理由は、

 「瓦は塩分や風雨に強く、重量もあるので、屋根が飛ばされにくいという利点と雪が早く解けて滑り落ちやすいという特徴」があるためだとか。 

各メディアの報道の通り、今回崩壊した多くは重心が上にある屋根瓦の家で、幸いにも亡き母の家は瓦を使っていなかったので無事だったのがなによりです。

 

被害は家だけでなく観光地にも大きな被害を受けたようです。 

見附島(地元では軍艦島:写真:見附島.jpg)もその一つで、写真右は被災前、左は被災後になります。 

輪島の朝市も有名な観光地でした。店を営む多くの人は高齢者で復興は難しいのではと言われていましたが、金沢市で「出張、輪島の朝市」というのを開催するとのことです。

場所にとらわれない新しい発想でのチャレンジとなり、こんな発想こそが復興を推進していくのだと思います。

 

私が住む東京深川は3年に1度、御神輿を担ぐ大きな祭りがあります。

この神輿を楽しく、安全に担ぐためを口実に頻繁に会合(飲み会)が開催され神輿参加者の絆を形成しています。

能登地方にも「キリコ祭り」というのがあり、各集落で神輿を引く行事があるため、深川のそれと同じく集落の人々も深い絆で繋がっていると信じています。

 

 

もちろん、復興には自身の努力が大切ですが「復興への新しい発想」と「人々の絆」がとても大切なことなんだと思った次第です。

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